何を使って描く?
リンゴを描くとしたらどんな風に描きたいですか?
絵に正解はないので何色を使ってもどんなふうに描いてもいいんです!
私は今回こんな風に描きました。
何を使った?
岩絵具と胡粉(ごふん)という、日本画の分野でよく使われている画材を使いました。
岩絵具と胡粉などは粉状態のものを膠(※)と混ぜて絵具を作ります。
※膠:にかわと読みます。接着剤です。温めるとゼラチンのような見た目です。
何色を使った?
今回はだいたい白、赤、青です。
白系3色
・珪石(白 左)
透明感がある白です。
・雲母(白 中央)
光沢がある白。「キラ」とも呼ばれます。
・盛り上げ胡粉(白 右)
粒子が少し不揃いで部分的に凸(厚み)を持たせるときやマチエールをつくる時に使うと思います。
・胡粉(撮り忘れ)
盛り上げ胡粉と見た目はそっくりです。
絵を描き始める前に発色よくするために薄く塗りました。
青系1色
・瑠璃紺
紫が少し入ったような明るい青。
赤系3色
・岩赤(赤 左)
ピンク寄りの赤。
・鎌倉朱(赤 中央)
ザ朱色。
・べんがら(赤 右)
茶色のような暗めで黄色っぽい赤。
どんなふうに描いた?
今回は過程を撮っていなかったので簡単にまとめました。
1:白(胡粉)を薄く塗る。
これから塗る色よりを鮮やかに見せるためです。
2:茶色(べんがら)で全体の形を描く。
3:白(盛り上げ胡粉+雲母+珪石を混ぜたもの)で白い点を描く。
少しだけ凸(厚み)を持たせて防波堤のようにし、上から色を塗っても少し白が残るようにしました。
4:白(胡粉)を薄く塗る。
茶色(べんがら)を落ち着かせる+次に塗る色を濁らせないためです。
5:赤(鎌倉朱)をより赤く見える部分に塗る。
6:赤(岩赤)を5の部分よりも鮮やかに見える部分に塗る。
7:茎部分に茶色(べんがら)、ポイントに青(瑠璃紺)を塗って完成!
近くで見るとこんな感じです。
この絵に使った線は下図、上段の一番右です。
リンゴを描いてみたくなったときにでも塗ってみてください!
これから絵を描いてみたいなという方への記事も用意する予定です。一緒に絵を楽しみましょう!
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