(水彩絵具)桜を描く

(水彩絵具)桜 完成予想図

描くものを決める。

今回、写真をもとに描いていきます。

注意:下の写真、またはご自身で撮ったもの以外を参考にする場合は必ず撮った方に許可を得てください。インターネット上にあるコンテンツや写真にも著作権があります。

用意するもの
・紙(本番の紙以外)
・鉛筆
・練り消し

補足:練り消しは消しゴムでもOKです。
ただ練り消しは
・消しカスがでない
・粘土のようにこねて形を変えて細かいところを消せる
・画面の上をコロコロとすると薄くできる
線をひくように消せるという鉛筆でのお絵描きが楽しくなるアイテムなので、一度買ってみるのもおすすめです!「デッサン用 練り消しゴム」等の言葉で検索すると出てくると思います。
柔らかいものから固めのものまで色々あるので試してみてください。

全て写真通りにするのも、付け足すのも省略するのもアレンジ自由です。ご自分の写真を参考にする場合はどこが良いと思って撮ったのか思い出しながら描きましょう。

描くものが決まったら、

スマホで撮ってサイズ変更等ができるアプリ(※)等で
・大きさ
・位置
・傾き
を調整します。

※アプリの例:画像サイズ by Vitalij Schaefer

今回はポストカードサイズにしました。A4サイズで印刷したらだいたいポストカードサイズになると思います。上の線画を使う場合は下記リンクからどうぞ。

補足:ご自宅にプリンターがない場合
ネットプリントをご利用ください。
セブンイレブン:https://www.printing.ne.jp/support/lite/index.html
ファミリーマート・ローソン:https://networkprint.ne.jp/Lite/start?lang=jajp

線画をつくる準備

用意するもの
・印刷した線画
・ボールペン(黒以外の方が作業しやすいです)
・マスキングテープ
・板、または水分を含んでもたわまないもの
・鉛筆

印刷した線画の不要な部分を切ります。(上図上部)
本番の紙をマスキングテープで板など固いものに固定します。(上図下部)

・固定する理由は描くときに紙が湿気で丸まることを避けるためです。
・テープを貼ってる部分は白く残ります。背景を全面塗りたい場合、「水張り」という方法がありますので検索してみてください。

線画の裏を鉛筆で塗りつぶします。
鉛筆はBくらいがおすすめです。
薄すぎると見えないし、濃すぎると水彩絵の具を使う時に鉛筆の粉と混ざって濁ってしまうことがあります。

カーボン紙のようになります。
カーボン紙だと間違えたときに消せませんが、これは鉛筆なので消えます!
面倒くさいですが隙間が出来るだけできないくらいまで塗りつぶしましょう。

本番の紙(今から色塗る紙)に線画を固定します。
上2か所、下1か所でとめました。(あとでめくって確認しやすいように下は1か所にしました。)
絵がはみ出てないかや、描きたい位置に写りそうか確認して貼りましょう。

ボールペンでなぞっていきます。
黒以外がおすすめです。どこをなぞったか分かりやすくなります。

全部なぞり終えたら、マスキングテープ上は残したまま下部をめくって書き忘れ等を確認しましょう。上を固定したままだと、忘れてた場合またなぞることができます。

線画を完成させる

なぞった(写した)部分をさらになぞって線画をかきます。
この時濃すぎる部分や、汚れた部分練り消しで軽くポンポンしてあげます。
あまりゴシゴシこすると紙が痛むことがあります。

私は鉛筆(H)を使いましたが他にも沢山線をかく方法があります。

例えば
・ペン(耐水性または油性がおすすめです。水性は色塗るときに滲む可能性があります。)
・色鉛筆
花びらとつぼみと枝など色を分けたりしてもまた印象が違うので試してみてください。

この時ただなぞるだけでなく
手前にあるものを線を太く、遠くのものを細く…
枝等かたいものは強く、柔らかいものは優しく…
など考えながら描いたらきっとあなたらしい素敵な絵になります!

塗り始める

用意するもの
・筆
・パレット(牛乳ない場合、牛乳パックや食品トレイ)
・使う絵具
・水入れ
・雑巾またはティッシュ等

塗るときの私的コツ

筆等の扱いに慣れてる方は飛ばしてください。

失敗したなという時は乾く前にティッシュで軽く吸い取ると被害は少なく済みます。

塗った境界線をぼかしたい場合、色を塗る筆と水だけを含んだ筆の2本を用意します。色を塗った後に渇く前に水だけつけた筆で軽く掃くように伸ばしてみてください。

細かい部分を塗るときは、ティッシュや雑巾等で軽く水気を切るか、水入れやパレットの端で軽くこそぐと水が滴って塗りたくない場所に広がりにくいです。

赤・青・黄があれば混ぜて大体の色は作れます。いろんな色を混ぜてどんな色ができるかなと試してみてください。

以下塗ったときの過程をご紹介いたします。参考になれば幸いです。

塗った過程

明るくさせたい(濁らせたくない)部分から色を置きます。濃くするのは後から出来るので水でだいぶ薄めてます。

花びらを白く見せるためにぼかしながら空を想像させる色を塗ります。

枝や茎部分を塗ります。大体色が決まってきたのでここから細かく描いていきます。

全体の様子を見ながら濃くするところと手を付けないところを考えながら塗りました。

最後に目立たせたい花の部分だけにパール顔料を使用しました。

完成です!

私の使用画材

ホルベイン 透明水彩絵具 Holbein Artists’ Watercolors

  • コンポーズ グリーン No.02(W272)
    廃番色。
    コンポーズ グリーン:ビリジャン(ヒュー)(3:1)で近い色が作れるようです。
    下記ページ「調色で近似色をつくる、色と混合比リスト」より
    https://www.holbein.co.jp/blog/notice/a298

ホルベイン 不透明水彩絵具 ガッシュ(うっかり透明水彩と間違えてパレットに出したのでそのまま使いました)

呉竹

W&N(ウインザーアンドニュートン)

  • コットマン ウォーターカラーペーパー ポストカードサイズ 中目 270g
書いた人:きただひかり
絵を描くことが好きな人です。学生時代は日本画の技法を学び、現在はつくりたいものに合わせて画材を選んで制作しています。最近はWEB制作を学ぼうとしてます。